能

「鶯や十戸の能舞台」。一体神社に神楽堂はつきものだが、佐渡では能舞台がつきものになっている。大正13年に佐渡へ来た大町桂月は概略のようなことを言っているが、正にそのとおりなのです。
農家の人が畑仕事で謡曲を口ずさむほど佐渡は能楽の盛んな土地柄。能の大成者・世阿弥の佐渡配流も無縁ではないものの、能楽師出身の初代佐渡奉行大久保長安が能楽を保護したため、佐渡が天領になってから盛んに普及したとされています。島内には32もの能舞台が現存し、とくに演能月間となっている6月には毎日のように能楽が演じられています。